大福の中に入れるチョコレートクリームに、一番時間を費やしました。

今回、「ベルギー産チョコレート」を使用し、果物の爽やかさに合うチョコレートクリームに仕上げました。

クリームと果物の絶妙なバランスを完成させるために、チョコレートの分量を何度も調整し、ようやく完成したチョコレートクリームです。

また、チョコレートクリームの魅力であるカカオの深い味わいがより感じられるように、ココアパウダーを餅部分に練り込み、さらに表面にもまぶすことで、濃厚なチョコレート大福に仕上げました。

果物の選定にあたり、味わいと見た目を追究しました。

チョコレートの濃厚な味わいとバランスをとるためには、果物の味わいがはっきり主張できることが必須となります。チョコレートに負けない味の濃さ、香りの良さや、チョコレートとの甘み、酸味の相性を考慮しました。

また、味や香りと同じくらいに見た目も重要視しました。味覚自体、視覚の影響を多く受けますので、果物の鮮やかな色合い、３種の彩りを考えた結果、優れていたのが、いちご、キウイ、きんかんとなります。

ハウス内の温度、イチゴ畑の地温のチェック、地中の水分調節を丁寧に行っています。また、朝気温が低いうちに収穫が終わるようにしたり、収穫後の選別やパック詰めも、温度を低く保った部屋で管理するなど、鮮度にこだわっています。

樹を常に健全に保つことが重要で、徹底した栽培管理が必要です。適正な着果量を見極め、それに応じたきめ細やかな摘果作業を行い、その後、残した果実に一つ一つ袋掛けを行います。大変な作業ですが、果実を美しく仕上げるには欠かせない作業です。

夏から秋にかけての高温乾燥、台風襲来や、寒波など異常気象には苦慮していますが、日頃の栽培管理を徹底し、現地検討会などを重ね、高品質果実の生産に取り組んでいます。

こちらは丸かじりできる完熟きんかんです。